竣工
2002年7月

小倉ビル築15年改修竣工

小倉ビル 新築後15年経過した1987年に井口直巳建築設計事務所で設計監理したテナントビル「小倉ビル」は新築時の維持計画書通りに築15年目の改修を行いCMを担当しました。

今回の改修ポイントは、建築設備の現地調査・総合点検、管理会社からのトラブル報告の関とり、維持計画書との照合として次のような項目でした。
・外壁全面の洗浄と躯体補修、保護コーティング
・屋上の断熱向上と防水のやり換え
・開口部のコーキング打ち換え
・鉄部のフッ素樹脂塗料を再塗装
・室内共用部分の木部の補修
・電気・照明の点検と補修
・屋外階段のすべり止め施工

15年経過した鉄筋コンクリート躯体には大きなクラックもなく、屋上の防水層・開口部のコーキングも亀裂などの大きな劣化はありませんでした。 外壁面には黒ずんだ雨垂れ跡や、外壁に取り付けた鉄製の花篭による錆の付着があり、それらを高圧洗浄した。現状ではまだ3〜4年耐久性を残していると判定されたコーキングや防水層を維持計画通り余裕を持って早めに取り替え、躯体に保護コーティングをすることで、より耐久性能を高め、今後のメンテナンスの軽減を図りました。