山梨のCD小屋
The CD hut of music critic


ゴミを出さずローコストに
徹した古電柱の家


 音楽評論家のS氏の仕事場として山梨の葡萄畑の中に建てられたこの建物は、建設行為で発生するすべての廃棄物を最小限にする思想で設計された。

 日本の総エネルギー消費量の1/3は資材生産から建物の運用までの広い意味での建築で費やされている。環境建築では新しい技術が注目されやすいが、建築が消費しているエネルギーの半分は資材の生産から施工までが原因である事はあまり知られていない。

 山梨のCD小屋は、資材の梱包単位で設計して現場に搬入された資材を使いきるゴミを出さない建築である。これは資源を使いきる工夫を設計レベルでもおこない、建設行為による地球環境へのダメージを最小限に留める一つのスタディである。


記 事CCI2001年Vol.10/No.2
受 賞日本建築家協会 環境建築賞

  山梨県東山梨郡牧丘町
  住 宅
  敷地面積 503m2
  延べ面積 100m2
  竣  工 1995年
  竣  工 1995年


  企画 調査 設計
  見積 監理 保守











構 造構 成
コンクリート
2
軸組構造個室
1
軸組構造玄関 音楽室 DK
基礎スラブ